整備が進み、城郭の全容が顕かになるにつれ、中世の城としての価値、過去の調査履歴、外城と中城との関連など、次第に調べるべきことが増えていきました。
 そのため、平成27年に中世史の専門家である高橋修教授(茨城大学)に調査を依頼し、御快諾いただきました。同年8月、高橋教授と、教授が主催する茨城大学中世史研究会の方たちにより、現地調査が行われました。数回の調査の結果、高橋教授からは、林外城・中城は大規模な土木事業を伴う大きな城郭で、曲輪・土塁・堀・切岸により堅固に守られ、「林宿」を城下として総構えの構造を持っているなど、中世城郭としての基本要素をすべて備えており、かつ保存状態が極めて良好であるとの所見をいただきました。
 その後、平成29年度には、茨城城郭研究会による調査が行われ、同会会員の髙橋宏和氏により、詳細な縄張図が作成されました。その成果を、早速このホームページ内で公開させていただきました。今後も引き続き、整備事業とともに、調査事業・普及活動に力を入れていきたいと思います。

   
  調査メンバー(茨城大学・鹿嶋市教育委員会)   鹿島ハイツ付近の調査(新規の土塁や溝跡が発見された)
   


inserted by FC2 system